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保育関係者の方へ
保育の場において血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン
このガイドラインは保育施設に勤務される職員の方がB型肝炎・C型肝炎に感染したお子さんを保育される際の注意点をまとめたものです。
食器・おもちゃなどの扱い方、お子さんが出血した場合の対応など判断に迷う際の対処法を説明しています。
感染したお子さんを預かっているかどうかに関係なく、すべての保育施設でここに書かれたことに注意することが望まれます。
保育施設へ入所されるすべてのお子さんはB型肝炎ワクチンを接種され、感染を防ぐことが望まれます。
(PDF:1,526 KB)
質問
質問1:B型肝炎に感染したお子さんが入所するときは?
基本的なことですが、B型肝炎ウイルス陽性者が入所しても、様々なウイルスに対するご施設の感染症対策を継続すれば、特別な対応は必要ありません。(医療従事者関係者にもB型肝炎ウイルス陽性者がおられますが、特別な対応をしておりません。)最も重要なことは、B型肝炎ウイルスが体液(血液等)に存在するかいないかに関わらず、体液には未知の病原性微生物が含まれていると考え、対策を行うことです。
ガイドライン内でも記載されていますように、B型肝炎ウイルスが存在している体液に「触れた」だけでは感染しません。触れたヒトの皮膚・粘膜に傷が存在する、または針等を介して、体内に深い接触等がないと感染することはありません。
1.血液中のウイルス量が多いと尿や便にもウイルスが含まれていますか?そうであれば排泄物の対応は?
記載通りとなりますが、尿・便中のB型肝炎ウイルス量は極めて微量(PCR検査で検出できる量)ですし、上記記載とおり「触れる」だけでは感染しません。また、ノロウイルス等と異なり経口感染はしませんので、他の児と同様の排泄物処理で対応可能です(繰り返しとなりますが、特別な対応は必要なく、ノロウイルス同様、尿・便に触れた可能性がある場合は、手指消毒を十分行えば、B型肝炎に感染することはありません)。なお、B型肝炎ウイルスは糞便中に排泄されないので糞便からB型肝炎ウイルスに関する可能性は極めて低いと考えられることを申し添えます。
2.どの程度の検査結果であれば、血液からの感染の可能性も限りなく低いか?
血液中のB型肝炎ウイルス量が「検出しない」と診断されれば、感染する可能性は限りなく低いですが、上記記載とおりウイルス量が多いからといって、特別な対応をすることはありません。ウイルス量の検査結果に関わらず、怪我等で血液を確認した場合は、いつでも同じ対応(素手で触れた場合は速やかに手洗いしアルコール等で消毒、傷口はガーゼで覆う等)をお願いします。また、手などに傷がある場合は予め絆創膏などで傷口を覆って頂いて勤務に就かれることをお願いします。
3.保育園が、園児または職員がB型肝炎ウイルス陽性であることを把握した場合の情報の取り扱いについては?
匿名であったとしても、陽性者が存在することを周知することは、差別・偏見に繋がる可能性があります(陽性者が誰かを探す方がおられるかもしれません)のでお控えいただき、B型肝炎ウイルス陽性者の存在に関係なく、常に定期接種を勧めてくださいますと幸いです。
なお、歯ブラシ・うがい用のコップなどは一人一人別のものを使用するべきですが、給食の食器を分ける必要はありません。(使われた後、手袋着用下で流水で表面についた唾液を流され、その後洗剤で洗浄していただければ問題ありません。) (上記回答案は ガイドラインを作成した研究者にも確認して頂いております。)
質問2:感染事故(噛みつき等)時、流水後に消毒は必要?
肝炎ウイルス有無にかかわらず、標準予防策*(スタンダードプリコーション)として以下をお願いします。
・受傷後すぐに創部を大量の流水(または石鹸併用)で洗浄してください。
・10%ポビドンヨードもしくは消毒用エタノール等で消毒しても良いが、感染防止効果は不明であり、必ずしも使用する必要はありません。
・創傷部位の絆創膏(対応者は必ず手袋着用)と医療機関受診**を勧めてください。
*標準予防策: 感染症の有無に関わらず、すべての人に対して、血液、体液、汗を除く分泌物、排泄物、損傷した皮膚、粘膜等の湿性生体物質は、感染の可能性があるとみなして対応する方法。
**医療機関受診:人の唾液の中には様々な微生物がいるため、抗菌薬の投与を考慮する必要があるため。

